チケット転売
CD屋さんやコンサート会場、ライブハウスにたまに貼られているこのポスター。
先日、たまたま見かけてふと思い出した。
チケットの高額転売についての規制法が去年末ついに成立した事を。
厳密にいうと
特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律
という法律。(難しそう)
これは音楽ライブだけの話では無いのだけれど、
やはり転売って良くない。本当に良くない。
人気のコンサートやライブのチケットを沢山の名義で買い占めて、
定価よりも高額な値段を設定し、オークションや流通サイトで販売する、 とかね。
この⇧せいで、
本当にそのコンサートやライブに行きたかった人が行けなくなってしまう、
埋まるはずの会場に空席を作ることになってしまう、
アーティストでもスタッフでもない何の関係もない悪い人にお金が渡る、
なんて事が起きてしまう。
更に言えば、会場に来る事で得られたはずの
グッズやフードを買う楽しさや、周りの人との出会い、新しい音楽との出会い、を奪ってしまうという事、つまり音楽の未来を奪ってしまうという事。
それはとても悲しい、
今まで、様々なアーティストがこのチケット転売問題について言及してきたけれど
なかなか無くならないのが現状であった。
以前問題になった「チケットキャンプ」も思い出されるが、
流通サイトに出品されているチケットは、全てが転売のため(儲けのため)とも言い切れないのがなかなか線引きのし難い問題だったのだろう。
今回のこの法律でどういう事が規制できるようになったのか?
対象は 「特定興行入場券」
チケットなら何でも適用、というわけでもない、音楽や芸能、スポーツなどの興行に関するものである事だ。
他にも、興行主や販売業者が転売禁止の旨を明記してある事や、日時や場所座席指定などの表示がある事などが条件となる。
(勿論、条件を満たせば紙のチケットだけでなくスマチケなども同様である)
そうしてこのチケットを、
「業として」
事業として。反復継続の意思があって。
要するに、よろしくない考えのもと、興行主などの同意なく定価の価格以上で販売しようとする事が規制されるという事だ。
私的には「業として」の解釈の線引きが難しいと感じる。
微妙なラインはどうする?
だが、やはりこの規制が施行される事で違法転売は減少するであろうし、
買う方もより意識をする事になるだろう。
そして明確にしておきたいのは、
あくまで今回の規制は「違法な転売」が駄目だと言う事。
チケットがやむ終えない理由で余ってしまった時、
ライブ自体に行けなくなってしまった時に、
そのライブに行きたい別の誰かに譲ると言うのは自然な行為だと思う。
そこでは音楽を共有する関係性が広がっていくから。
せっかく大好きな音楽を共有し、楽しみに行くならば、
興行主が提示した代金をもとにちゃんとお互いが納得するような取引きをする事だ。
特に今では、オフィシャルな販売のサイトでのチケットトレードの制度も利用できる事が多くなった。
このトレード機能を利用できるものならば1番安心できる取り引きである。
大好きな音楽を感じるならば、気持ち良く行きたいじゃないか、
決して安くないチケット代、交通費、グッズ代。
自分へのご褒美とライブを作る人たちへのありがとうは大事にしたいと改めて感じる。